Dark Ness
〜世界〜
1510年頃
研究者達は秘密裏にある新薬の開発をしていた。それは一度投与すれば、ありとあらゆる病や怪我を自らの細胞から治す事が出来る新薬だ。しかしそのような完全無欠の万能薬の開発は調合の難しさ故に長らく行き詰まっていた。
そんな中、ある穏やかな壮年者により新薬開発は大きな進捗を見せた。しかしこの“細胞活性化再生薬”は不完全なものであり、投与されたラットは傷を受けても再生するものの、醜い姿に変形し常に暴走状態にあった。研究者達はこの状態で人間に投与をすれば化け物へと変貌してしまう恐れを本能的に感じていた為、細胞活性化再生薬を用いた実験室は厳重に隔離していた。
しかしある日、数人の研究者が突如暴走を始め、その場にいる人間達を襲った。彼らは人間離れした姿に、人間離れした力で人間を食いちぎった。やがてその規模は大きくなり世界的な爆発感染が起こった。感染者達から逃げ切った人間は先導していた1人の元研究者と共に、既に廃墟となっていた大病院を拠点とし始める。
後に細胞活性化再生薬はR-Virus(Regenerate-Virus)と呼ばれる事になった。
〜感染者と半感染者〜
感染者には3パターン存在する。
従来の感染者は感染者だが、自我を持った感染者を半感染者、人間の身体から逸脱した感染者を変異種と呼ぶ。
感染者
自我がなく意識もない本能と衝動のみで動いている。
嗅覚が敏感な為、匂いで人間か感染者かを区別している。また聴覚も敏感で物音のする方へ移動する。
動きは遅いが力が強い。更に身体回復力を持ち合わせている。※半感染者や変異種より回復力は衰えている
また両目を見開いているが果てしなく赤い世界と肉塊(人間)が見えている。
半感染者
自我や意識があり言葉も通じる上に人間と同じように感情も持ち合わせている。
本能や食人衝動は感染者と同じように存在している。
また人間を超えた身体能力と身体回復力を持ち合わせている。※しかし何度も深い傷を負えば回復力は徐々に衰えていく
五感は味覚のみ失っている。感染者と同じく音や匂いに敏感。痛覚は千差万別。
どちらか片方の目が見開いていて、半分は正常の世界が、半分は赤と黒で構成されている世界が見える(人や動物などは肉塊に見えている)
何かしらの能力を持っていたりいなかったりする。
変異種
姿形以外の性質は感染者、又は半感染者と同じ。
他の感染者・半感染者より力が強い。
〜大病院〜
以前より廃病院として放置されていた病院。名前の通り20階建てで地下は3階まである大きな廃病院。設備はそのままの状態であり都心部から離れているので避難所に適している。避難者達の協力により部屋を分けて、各病室、医務室、食堂、大浴場、食料保管庫、武器製造所・保管庫、実験室、隔離室などが存在し、一人一人定められた役割が与えられている。